好きな喫茶店が一つある。
コメダ珈琲店のたっぷりサイズのアイスコーヒーが好きだ。あの豪快なビールジョッキみたいなカップで提供されると、それだけで笑顔になってしまう。
カフェ・ド・クリエ 日本橋三丁目スクエア店が好きだ。オフィスビルのジャングルである東京駅の中で、行き交うビジネスマンや育ちの良さそうな婦人方を横目に、ふらっと観光に寄った僕をいつも迎えてくれるこの店舗は心地よい。
カフェ・ベローチェ 吉祥寺店が好きだ。落ち着くにはちょっと狭い店内だけれど、ここはとにかくリーズナブルで、吉祥寺散策のついでに良く立ち寄っている。
好きな喫茶店が一つある。
今紹介した喫茶店も好きだが、それより一等好きな喫茶店が。
それはコンビニのイートインスペースだ。
それを喫茶店というのは、いささか反則だろうか?
僕はそんなにコーヒーの味の違いが分かるほどの舌を持ち合わせちゃあいないけれど、最近のコンビニコーヒーは中々どうして立派なクオリティだと思う。
カップを手に、コーヒーマシンの前へ。小さなランプが光り、機械の心臓が動き出すように聞こえる。ボタンを押すと、音を立てながら黒色の液体が氷の海へ注がれていく。
窓際のイートインスペースを確保して座ると、外の景色をぼんやり眺めながらコーヒーを一口。目の前を通り過ぎる車や、自転車で急ぐ人たちの流れを見ていると、この小さなスペースがまるで街角の喫茶店に早変わりしたような気分になる。
次にコンビニでコーヒーを注文する時、ぜひその一杯をただの飲み物としてではなく、小さな冒険のチケットだと思ってみてはどうだろうか。そうすれば、その日のイートインスペースはあなた専用の喫茶店になるかも、しれない。
