第41回チャンピオンズミーティングが終了しました。
今回は「差しが強い」という前評判が、開催前から大きかった大会でした。
その理由は明確で、サポートカード環境の成熟です。
差しサポカは「賢さSSRデアリングタクト」や「スピードSSRエイシンフラッシュ」といったサポカでついに完成期を迎え、ステータス・スキルポイント・有効スキル数のどれを取っても充実していました。

特に短距離チャンミという事もあって、「スキルポイント(SP)を多く育成するのは当然として、そのSPを使い切れる数のスキルを取る」という事が非常に重要でした。中距離のようにSP消費先が潤沢で、スキルの取捨選択が求められる距離とは違い、有効スキルの少ない短距離はサポカが弱ければSPが余ってしまう場合すらあります。そのためサポカの充実度は脚質の強さと直結します。
ウマ娘の面では、夏バンブーが終盤偏重の高い火力があり、中盤力を高めて好位置に付ければ、ホームランを打てる「実戦とロマンを両立した」スペック。そしてもう一人は、すごく前に出る効果を複数持ち、かつ発動範囲が広い上にすごく効果の加速がある、「すごくすごい」グランアレグリア。この二人がおり、どちらも非常に強力と注目されていました。

サポカの強さとキャラの強さ、両方が備わった差しの時代が到来したと多くのプレイヤーが確信していたことでしょう。
■ルムマ(ルームマッチ)環境:差し偏重の構図
ルムマで環境を観測した限り、全体の出走比率の6,7割が後方脚質、特に差しという偏りを見せていました。これはルムマ調査をしている動画配信者、攻略者達の傾向もほぼ同じく、再現性がありました。
9人中9人後方脚質といった構成も珍しくなく、順当に出走数の多い差しが勝利を占めた割合が全体の半数以上と圧倒的。ルムマ環境で語るなら後ろ有利となり「差しを3体並べて出せば追い比べを出して勝てる」という空気が出来上がっていました。
■本番環境:前脚質の存在を見落とした
しかし、実際のチャンミ本番では当然ながら前脚質も一定数出走します。全てのプレイヤーが夏バンブーやグランアレグリアを所有し、差しサポカを充実させているわけではありません。
ただでさえ加速に乏しい今回のチャンミでは、無理なく搭載出来る継承加速は基本的に3~4位発動条件を持つ「ヴィクショ(ヴィクトリーショット)」と「つぼみ」の2つくらいであり、前脚質が強いor多いと順位条件を満たせず加速が不発になります。
更には、あえて弱く作った、「前にいかない先行」で差しにフタをした上で、本命の逃げを出してバ群を引き伸ばすという実質的にデバフの機能を再現した「差しメタ」が登場したりと、強い脚質ゆえに対策をされる事にもなりました。
僕自身、ルムマのデータを信じて差し3構成で挑みました。グランアレグリアを所有していなかったので、理想的な編成は組めませんでしたが、それでもラウンド1では勝率75%と良好なスタートを切りました。しかし、ラウンド2では前脚質を中心とした構成が増加し、継承加速の不発率が急上昇したり、先行にフタをされ伸びず、逃げ切られたりと勝率は35%まで低下。
予選初日でAラウンド抜け(3勝条件)を逃すなど、結果としては非常に苦しい展開でした。
■分析:情報の鮮度と偏り
大きな反省点は、情報の活かし方にありました。
今回のルムマのデータはあくまでも「差し同士で回す閉鎖環境」で得られたもの。
そのデータは最適構成の探求用であって、実戦の予測用ではない。
今回はその境界を曖昧にしてしまった典型例だったと思います。
言い訳をさせてもらうと、最適編成がそのまま予選に蔓延り続けるチャンミも体感的に多かっただけに、今回は特に疑問を持たずルムマを鵜呑みにしました。ですがそれが全体勝率に仇となって現れてしまいました。
■決勝戦:つよつよ後方編成とのマッチ
とはいえ、運命の女神は気まぐれです。
決勝では偶然にも後方脚質に偏ったマッチング(逃げ1、先行1、差し6、追込1)となり、夏バンブーが終盤入り4位の良い感じの位置取りから理想的に加速を全発動。
「ヴィクショ」「つぼみ」「必殺!爆速スプリント!」がすべて繋がり、そのまま最終直線を突き抜けて勝利。順位が高かったので熱血進化ライディング!(乗り換え上手/進化)は不発でしたが、それでも十分な火力がありました。

ラウンド2まで苦しめられた環境でしたが、最後の最後で「想定していた理想形」で勝ち切ることができました。構成意図自体はピッタリはまった形でしたが、決勝に前脚質が多かった場合は超苦しかったはずなので、運の要素が大きかったです。
相手の構成もグランアレグリア2夏バンブーメモリー1、逃げで最も強いとされるバレマーチャン1と、強力な編成相手だったので、そこで勝利出来た事もかなり嬉しく感じました。
■まとめ:次回に向けての教訓
今回はルムマを盲信し、「本戦に出るユーザー全体の実戦値を考慮するべき」という一線を見誤ったことで結果を崩しましたが、データの見方・活かし方の重要性を再確認できたチャンミでもありました。
だとしても、最終的に理想展開で勝ち切れた夏バンブーには拍手。
やはりチャンミは、運と構築と反省の三位一体ゲームですね。
次回はその反省を踏まえ、情報の活用範囲を見極めて挑みたいと思います。
ではまた、来月はLOHなので、12月の年末チャンミで。