映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を観ました!

プヘメ

原作小説は読んだ後で行きました。
ある程度ネタバレがあります注意!

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本作プロジェクト・ヘイル・メアリーの映画版は、異星人バディものとしての側面を強く打ち出している印象を抱きました。原作にあった緻密な物理・科学的計算の描写は概ね省かれていたけれど、そこを映像化すると確実に2時間36分にまとまらないし、映像化にあたり恐らく一番アピールしたかったであろうバディというテーマがぶれてしまうのかもなとも思った。難しい。

個人的には小難しい話やSF描写をもっともっと挟んでほしかったのと、地球がどんだけヤバいかの危機感をもう少し煽っても良かったんじゃないかなと思う。作品全体の緊張感がやや不透明な感じもしたけれど、まあ各国の頭脳が一同に集結しているところを見せたら十分ヤバいのが伝わるか……。僕的にはその辺の味付けがあっさりだったような気がしたのです。ロッキーと言語の疎通をはかる場面も、もう少し時間を割いてほしかった!言葉が通じない相手と手探りで意思疎通を詰めていく描写が好きなので……しかし尺やテンポを考えたら、サクッと会話が出来るようになるまでショートカットしてて英断だったと思います。『超かぐや姫!』でも「最近は何もかもスピードが早いんですわ」と言ってましたしね。テンポを良くして本当に必要な部分に時間をかけるのは大事。

後は原作を読んだ人とそうでない人で、主人公へのイメージも割と違うかもなと思ったものの、原作のユーモアとジョークたっぷりな部分が、カールとの買い物シーンで映像化でも序盤から補完されてたのは良かったですね。それと、映像にちょっとコメディ的な味付けがあって、実際に映画館では度々小さな笑い声が聞こえてきました。おかげで、地球の危機の話ではありますが、シリアスになりすぎず楽しく観れます。

映像美に関しては文句は全くなし。タウメーバ採取のところなんかは迫力満点で一触即発感が凄い。ロッキーの仕草も愛嬌たっぷり。映像で動いているロッキーを見れただけで本当にとんでもない価値がある。

全体的に、もうちょっと主人公に科学を語らせて僕好みに!と欲張りを申し付けたい部分があったのは間違いないけれど、ロッキー登場の瞬間、後の展開までを思い出してしまいその瞬間からずっとボロボロ泣いてたし、本当に心地よい映画体験となりました。